おひとりさまのおばんざい

ご年配の方から学生さんまで、男女を問わず御自分で1人前の食事の用意をなさる方が増えて来ているようです。
そこで、今回は手間要らずでそこそこ栄養バランスがとれ、食材も無駄なく使い切れるおばんざいを作ってみました。

京の町家 暮らしの意匠会議
(髙橋、髙橋、藤田、吉竹、吉井)

食材を無駄にしないひと工夫

調味料のひと工夫
  • だしは昆布とかつおで濃い目に作り、冷蔵庫で保管。又は製氷器に流し入れ冷凍したのを入り用分だけ薄めて使う。
  • だしの素、だし醤油を使うと便利だが、他に粉昆布茶、とろろ昆布を使う手もある。
  • かつおぶし、だしじゃこ、干し椎茸を粉末にして、それぞれ保管しておき、ふり入れて煮る。
食材を無駄にしないひと工夫
  • 牛肉は切り落としをまとめ買いし、水からさっと煮て、白い油を落としたのち、酒、みりん(砂糖)、醤油で煮て、冷蔵庫のチルド室で保管しておく。
  • 使い切れない野菜、茸類は千切りか薄い輪切りにし、切干し、又は茹でて小分けにして冷凍しておく。
    (例:椎茸、しめじ、えのき、大根、人参、キャベツ、南瓜、豆類)
  • レモンは切り口に砂糖をぬり込み、ラップで包んでおく。又は薄切りにして、はちみつに漬けておく。
  • きざみねぎ、おろし土生姜、千切りみょうが、わさび漬け、パセリは、ナイロン袋に入れ、薄い板状で冷凍し、入り用分だけ割って使う。
  • 少ししなびた野菜は切って塩でもみ、浅漬にする。
  • 腐りやすいキュウリは新鮮なうちに薄い塩水につけて保管する。
  • 食べ切れない分量の魚や肉やかしわ(鶏肉)は生に少量の塩をまぶして粕漬、みそ漬などにしておく。又は、つけ焼、塩焼、蒸し煮など加工してから冷凍しておく。
  • 一房買ったバナナは傷む前に皮をむいてサランラップで包み、冷凍する。又は縦切りの輪切りにして、干物にしておく。
  • 少量の残飯は冷凍しておき、まとめてチンするか、餅と一緒にお粥にするか、残ったおかずと一緒にまぜご飯や炒飯、おじやなどにして使い切る。
    (※「ほかす(捨てる)もんでも何かに使って「残ったご飯の加工はいろいろ」」参照)

町家暮らしの知恵を拝借

おばんざいのレシピや暮らしの知恵をご提供いただいている方々をご紹介致します。

京の町家 暮らしの意匠会議

京町家に伝わる知恵を今に伝えるべく活動されています。NHKの「ためしてガッテン」にも出演されました。

京の町家 暮らしの意匠会議

料理研究家 杉本節子

京町家で高名な杉本家に伝わるおばんざいを継承。料理研究家としても活躍されています。

料理研究家 杉本節子