行事ごとに伝統的な献立をご紹介させて頂きます。家ごとに少しずつ異なったり、もうすたれてあまり家庭では作られなくなったものや、記憶にあるなつかしい料理等も含まれています。
京町家意匠会議(髙橋、髙橋、藤田、吉竹、吉井)
10日頃までに先祖の墓参りを済ませ、12日中までには六道さんや千本えんま堂、釈迦堂へお迎えの鐘を撞きに行く。
13日朝から16日朝までそれぞれの家の仏壇でお膳やおもりもんを供えておまつりする。
13日にはお迎えだんご、16日にはお見送りだんごを供える。
16日早朝最寄りの寺へ供花、供物と共に流しに行き、その足で替花を買って帰って(行商の花屋が届けてくれる家もある)供え、この時点で各家の行事は終わる。夜8時からは送り火でお祈りする。
13日~16日までは佛膳の献立やお供えものも定まっている家が多い。
13日~16日まで- 蓮の花や実を混えた佛さんのお花
- 蓮の葉の上に季節の野菜や果物を7種供える
- 水をはった器に蓮の葉を浮かべ、高野槇の小枝を添える
- 餓鬼への白ご飯(6膳、おがらの箸(おがらで作った箸。盂蘭盆(うらぼん)の供え物に添える。 )をつきさして)
おがら=麻の皮を剥いた茎(くき)の部のことをいいます。
- 13日
- お迎えだんご
- 14日
- おはぎ(きなこと粒あん)
ひやそうめん - 15日
- 白むしのおこわ すいか
- 16日
- 見送りだんご
あらめとおあげのたいたん
奈良漬
以上は定まりもんで、餅菓子屋でも売り出される。その他に各家で昔から決まりもんの献立によって御膳を供える。
お盆 中京区のある家庭の御膳
- 13日
- 夕方より 小豆のたいたん ささげのおひたし 奈良漬
- 14日
- 昼 高野豆腐としいたけとこいもの煮物 おなすのおひたし お汁(ふとわかめ) 漬物 どぼ漬
- 15日
- 芋茎なます 巻織汁 漬物
夜 おそうめん ひよそばのおひたし - 16日
- 早朝 しらむし おとうふの汁 あらめとおあげの煮物 漬物
今回はポピュラーな精進料理を数点紹介させて頂くことにする
お迎えだんご
見送りだんご
ささげのおひたし
芋茎なます
端午の節句(こどもの日) / 今宮祭 / 葵祭