京都市生まれ。
公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会常務理事兼事務局長、料理研究家、エッセイスト。
重要文化財指定の答申を受けた『杉本家住宅』
生家は国の重要文化財『杉本家住宅』(平成22年指定)、庭は国の名勝『杉本氏庭園』(平成23年指定)。短大卒業後、大阪あべの辻調理師専門学校に進み調理師免許取得。同校の職員を経て、東京在住のフランス料理研究家に師事。その後、東京でフランス料理専門情報誌の取材・編集、大手食品メーカーでのメニュー提案など、食に関するさまざまな仕事に取り組む。
現在は、京町家と京町衆の文化継承と同時に、TV番組への出演、新聞・雑誌などに京町家の歴史と食文化についてのエッセイ連載、講演、大学講師、料理講習会など多数、幅広く活躍している。
料理提案は、京の歳時記や年中行事にまつわるおばんざいの紹介に努め、始末を
モットーにした簡単で美味しいレシピに定評がある。またフランス風そうざいも得意とするなど、ジャンルは広い。
平成21年京都府あけぼの賞受賞。(京都府あけぼの賞は、京都府でより、様々な分野での先駆的な活躍で特に功績の著しい女性やグループに与えられる。)
『きょうと食いく先生(京都府認定)』。平成24年12月16日開館『食文化ミュージアムあじわい館』(京都市運営)の開館記念事業で『京のおばんざい文化展』監修。
残りもん同士を合わせたら、意外とおいしい味が生まれることもようあること。残りもんをあなどるなかれ。
杉本家に伝わる献立
日々、上手にやりくりして繋いでゆくのが『おばんざい』。出来るだけほかす(捨てる)ことを慎んできた京都の暮らしの心得『もったいない』は、今も受け継がれ、食卓においしい幸せを運びます。
出汁をとった後の昆布、かつお節、そして出汁じゃこ。まだまだ、味は残ってる。これをそんまま捨てるやなんて『もったいない』。お野菜のかたい皮や葉っぱにへた(端っこ)。どうやったらちょっとでもおいしいなるやろか。ここに知恵と工夫が生まれます。
材料のへたも料理を変えて、使い回して使い切る。昨日のおかずにひと手間加えて残り物を新しい味に。
そんな料理をご紹介してゆきます。
新米の季節到来!ご飯のおとも
新米がではじめると、いよいよ食欲の秋!
まずは、つやつやっに炊きあがった白ご飯で味わいたいもの。
ご飯にぴったり、身近な材料でぱぱっと作れて、おかわりがとまらなくなる『ご飯のおとも』を紹介します。