おばんざいとは
おばんざいとは京都の常の日のお惣菜のこと。
旬の素材、手近な食材を、手間をかけずに使い切る献立の数々。
日持ちがしない料理は、食べ残しの出ない分量だけ作り、あともの足りない分は作り置きの出来る常備菜でまかなう。
無駄なお金も時間も労力もかけんと、ゴミも少ししか出さない、超合理的な伝統の家庭料理。
電気冷蔵庫が今程普及していない時代、京都では、これらはごくあたりまえの調理法でした。
常の日は質素に暮らし、晴の日こそは、手によりかけて御馳走を作るけれど、お客様には仕出し屋はんからの御料理で・・・この方がかえって安上りで、うちの恥も見せずに済むという先人の教え。以上の事をふまえて、今の一見豊かな食生活を見直してみるに、食材のマイレージ(遠い外国からの輸入)値、賞味期限の過敏反応を含めての食品の廃棄量、脂質等の過食による病人数等は増加、上昇、孤食による心と体と経済面の問題点も多過ぎます。京都のあたりまえで少しでも改善出来ればと、お粗末ながら京のおばんざいのレシピをお届けさせて頂きます。
京町家意匠会議
藤田、高橋、羽津、吉竹、吉井